人生をゲームのように楽しもう!『人生ドラクエ化マニュアル』

      2015/12/04

人生ドラクエ化マニュアル

ドラクエこと『ドラゴンクエスト』というゲームをプレイしたことはおありでしょうか。僕も学生時代はよく何時間も費やして遊んでいました。「俺の人生も、ドラクエみたいに楽しかったらなぁ」と思ったプレイヤーも多いでしょう。

『人生ドラクエ化マニュアル』は、ドラクエを売り出したゲームメーカーの「エニックス」に勤めていた著者が、人生をドラクエ化するための方法・考え方を記したものです。今回は、この『人生ドラクエ化マニュアル』の感想・レビューをまとめてみました。

人生はゲームである

「人生は旅のようなものである」という言葉はよく聞きます。では、「人生はゲームである」はどうでしょうか。一見、「人生」を「ゲーム」に例えるぐらいなら誰にでもできそうだし、僕も昔同じようなことを考えたことはあります。しかし、この本は、著者がエニックスに勤めていただけあって、想像以上に情熱が込められており、考察も深く、説得力がありました。

「ゲームと人生なんて、全く違うじゃないか」と思う人にとっては、眼から鱗の内容かもしれません。確かに、あんなに楽しい「ゲーム」と、面倒なことが沢山起きる「人生」を一緒だと考えるのは難しいことのように思えます。しかし、よくよく考えてみると、人生とゲームは似ているところは多いのです。さらには、人生の方が楽しめる要素が沢山あったりします。

ゲームが楽しくなる三要素「目的・敵・ルール」

まず、ドラクエのようなゲームを面白くするための3つの要素として、「目的・敵・ルール」があると筆者は述べています。細かい内容は本を読んで理解した方がしっくりくると思いますので、ここではほんの概要だけご紹介しておきましょう。

ドラクエでは、世界に平和と取り戻すという「目的」のために、ゲーム内の「ルール」に基づいて、スライムやドラゴンなどの「敵」と戦います。これらが揃っていれば、プレイヤーはゲームを楽しんでプレイできます。そう言われてみれば確かにそうですね。限られた条件やルールの中で強い敵と戦い、倒した時の快感は誰しも感じたことがあるでしょう。

そして、これら3つの要素を「人生」に適用すると、人生もゲーム同様に面白くなるんじゃないか?というのがこの『人生ドラクエ化マニュアル』の最も重要なポイントです。ワクワクするような「目的」を持ち、世の中のルールや自分独自の「ルール」に基いて、立ちはだかる敵(目的への障害)を倒す。これらが揃えば、確実に人生は楽しくなるはず。なるほど、理にかなっているように思われます。

実際この本の中では、上記の内容に対する考察や事例が沢山載せられており、より説得力のある内容になっています。自分の人生もドラクエみたいに楽しく過ごしたいなぁなんて思っている人は、一度ひと通り読んでみると良いでしょう。

ゲームと人生の違いを知ろう

これで大まかな内容が伝わったかと思うので、僕が特に面白いと思った内容について紹介しておきます。それは、ゲームと人生における「ルール」の違いを考察しているところです。それは、ゲームとは違い、人生(リアルの世界)には、「ゲームルールもどき」が存在するということ。

人生にも、「寿命という時間制限がある」のような明確なルールは存在します。しかし、例えば親や世間が信じ込んでよく言う「良い学校、大企業に入らなければ幸せにはなれない」のようなルールはどうでしょう。これは、今の時代、全くもって信憑性のない偽のルール「ゲームルールもどき」なのです。

小さな企業でも幸せな人はいるし、大企業でも自ら命を断つような状況に陥る人もいます。やりたいことをやって、生きたいように生きるのが幸せなのです。つまり、多くの人が言っていることを、単純にゲームルールだと信じるのはやめた方がいいということですね。

他にも、人生はゲームと違い、「敵を倒さなくても戦っただけで経験値が入る」や「選択可能なコマンドが無数」など、より楽しめる要素があることも書かれています。これらをふまえると、人生ってゲームより面白いんじゃね?と段々思えてきます。

さいごに

皆、人生は、つらいことばかりだと思って過ごしていませんか?だとしたら、この本を読んで、今一度考えてみてください。その「つらいこと」と直面することは、ドラクエで「魔物」と戦うようなもの。倒せば経験値が手に入るし、人生の場合は、倒さなくても、挑むだけでも経験値が手に入るのです。

毎日、何かしら問題が発生する度に、あなたは確実に経験値を積んでいることを感じてみましょう。そして、ドラクエを楽しむように、ぜひ人生を、今この一瞬一瞬を楽しんでください。ワクワクするような人生の「目的」に向かって進みながら生きてみてください。世間が作った偽ルールなどに惑わされずに。

人生のゲームオーバーは必ず来ます。しかし、まだまだできることが沢山あるはず。来るべきその日まで、悔いのないプレイをしてみよう。そう思える、そんな一冊です。

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