ブログで稼ぎ続けられるのか?

      2016/06/23

ブログとお金

By: GotCredit

世の中には、ブログの広告収入で稼いでいる人がたくさんいます。いわゆるアフィリエイトというやつです。僕自身も、お小遣い程度ではありますが、ブログから収入を得ています。恐らく半年以上ブログを続けていれば、GoogleアドセンスやAmazonアソシエイトなどのサービスを利用することで、多かれ少なかれ収入を得ることができるでしょう。

ブログの世界では、そうした収入を公開している人々が数多くいます。中にはサラリーマンではとても稼げないような、ものすごい額を得ている人もいるようです。これほどまでに、個人が副業としてほぼ金銭的リスクなしで収入を得ることができるモデルは非常に貴重だと思うのですが、1つ気にかかっていることがあります。

それは、「ブログで稼ぎ続けることはできるのか?」ということ。この、個人が簡単に利益を得ることができる仕組みは、これからもまだまだ続くのでしょうか。例えば今、「会社を辞めてブログの広告収入で生きていく」と決めたとして、今後食いっぱぐれることはないのでしょうか。その辺を真剣に考えてみたいと思います。

ブログで稼ぐということ

ブログで稼ぐと言っても、様々な形があります。ライターとして稼ぐ人や、ブログを通じてセミナーなどの講演で稼ぐ人、ブログ内で自分の商品を売って稼ぐ人もいるでしょう。しかしそれらはあくまで少数派であり、ブログで稼ぐ人の多くはアフィリエイト(広告収入)で収入を得ています。ここでは、その「アフィリエイト」に焦点を絞って考えてみます。

広告収入には、GoogleアドセンスやAmazonアソシエイト、A8といった様々なサービスがありますが、ここではまとめて捉えます。ちなみにGoogleアドセンスは、閲覧者に広告がクリックされることで収入が入ります。一方、アフィリエイトは、クリック後に商品が購入されることで、サイト運営者に収入が入ります。細かく見ると異なるものですが、基本的にはアクセス数が増えることで収入が上がっていきます。

アフィリエイトの歴史

アフィリエイトの今後を考える前に、アフィリエイトの歴史を知っておきましょう。アフィリエイトは、1996年に開始されたAmazonのアソシエイトが最初だと言われています。追って1999年にバリューコマースが、2000年にA8がサービスを開始しました。その後も大手のプロバイダがいくつか参入し、2004年には、かの有名なGoogleアドセンスが始まります。今では有名サイトには必ずと言っていいほど配置されているGoogleアドセンスは、意外と遅めに開始されていたのですね。

こうして見ると、このインターネット広告の仕組み自体は、もう生まれてから20年程経っています。そして今やどんなWebサイト上でも大きな存在感を放っており、一見今後もずっとあり続けるように思えます。とはいえ、この最近のテクノロジーの進化の早さを見ると、そう悠長に構えていていいのだろうか、という気にもさせられます。特にブログから大きな収入を得ている人や会社は、それなりに不安があるのではないでしょうか。

アフィリエイトが終わるとき

ここから本題に入ります。この先、アフィリエイトが終わることはあるのでしょうか?アフィリエイトで儲けることができなくなると、困る人は大勢いるでしょう。今、毎月何十万円と稼いでいる人でも、収入をアフィリエイトに頼っている場合は、残念ながら生活ができなくなるかもしれません。果たして今後、そのようなことがあり得るのでしょうか。

まず、AmazonやGoogleなどの、いわゆるアフィリエイトサービスを提供している会社が潰れることはあり得ます。これだけ大きな会社がなくなるのは想像しにくいですが、例え潰れたとしても、アフィリエイトという仕組みそのものが残っていれば、他の会社によって同等のサービスが提供されます。ですから、それほど問題にはならないでしょう。

では、アフィリエイトという仕組みが必要なくなることはないのか?仕組みがあったとしても、個人ブログ上の広告を、誰も見なくなるような可能性がないのか?僕は、普通にあり得るのではないかと思います。大きく分けて2つの可能性があると思っています。1つは、人々の「情報へのアクセス方法の変化」。もう1つは、「情報に求められる正確性の変化」によるものです。

情報へのアクセス方法の変化

まだ発展途上ではありますが、もうすぐ人工知能の時代が来ます。知りたい情報を打ち込んだり、声に出すだけで、あっさり的確な答えを得ることができるようになるでしょう。例えばAppleのSiriや、ソフトバンクのPepperのような会話可能なロボットが、これからどんどん賢くなり、人間のように会話できるようになったとき、わざわざWebサイトを見る必要があるでしょうか。個人ブログにアクセスすることがあるでしょうか。形はどうであれ、少なくとも自分でWebにアクセスして調べる頻度は、間違いなく減っていきます。

もちろん、個人の日記を読みたいといったような、「その人独自の情報や考え方」を求める人には、個人ブログに需要はあるでしょう。しかし、昨今のブログを見ていると、素人の個人ブログは、非常に独自性が薄くなっているように感じます。「面白い」と思えるブログより、「役に立つ」ブログを目指して、よくある情報を書く人が多い印象を受けるのです。そのような「役に立つ」だけのブログは、より簡単に情報を得ることができる別の方法が出現した途端、価値を失うことでしょう。(人のブログのことを言える身分ではないですけどね。)

テクノロジーは、常に人の作業を減らす方向に向かいます。かつては想像すらできませんでしたが、今や車すら自動運転になる時代です。何かを知りたいときに、人がわざわざWeb上で検索し、数あるサイトから選択し、長い文章から答えを探す、という面倒な作業をしなくてよくなる時代は、きっと間もなく訪れます。

情報に求められる正確性の変化

人が何かを知りたいとき、それが嘘か本当かは一番大切な情報です。今のインターネットには、嘘もしくは曖昧な情報が山程あります。専門家でもない人間が、好き勝手書いた文章を世界に発信することができる状態ですから、当然の結果でしょう。しかし、これは間違いなく、「あるべき姿」ではありません。ですから、この姿を正しい方向に持って行こうとする力が、必ずどこかで働きます。

そうしたとき、どのような情報を「正しい情報」と判断するか。一番シンプルなのは、「書いた人」の専門性や経歴を元に判定することです。例えば1つの病気の情報に対し、多くの患者を見てきた医師が書いたものと、アクセス数のことばかり考えているブロガーが適当に書いたものでは、その正確性には雲泥の差がありますよね。

つまり、個人の素人が書いたものより、専門性を持った人が書いた記事が「正しい情報」として判断され、個人ブログは重要視されなくなっていくでしょう。今、検索結果として上位表示されているブロガーの記事たちは、いずれ検索順位が下がるだけでなく、表示されなくなることもありえます。このあたりは、今のGoogleの「検索品質評価ガイドライン」などからも既に感じられます。

ブログで稼ぎ続けることはできるのか

では、最後に改めて、個人がブログで稼ぎ続けることはできるのか?について考えると、「今のスタイルのままでは、多くのブログがあまり稼げなくなる」のではないかと僕は思います。もちろん、ここで述べたような話は、テクノロジー上はまだ先の話になるでしょう。数年後か、10数年後かもしれません。それまでの間だけしのげればいい、というのであれば、きっと今のままでも収入は得続けることができますが、それを待つのも悲しい話です。

今後、個人ブログに求められるものは確実に変わっていきます。多くの人が知っている知識や情報、専門性を必要とする内容など、きっと個人ブログでは価値がなくなるものは増えてくるでしょう。いかに個人の面白さを出すか。1人の人間として、独自性を出していくか。今も求められているものではありますが、これからはさらに、それらが必要となっていくのではないでしょうか。僕も、たまには面白い情報を書いていこうと思います。

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